夜の悲劇

夜。家の近所を歩いていると、突然足の下から「ミシミシッ!」という音と感触。
何かを踏んだ!
すかさず足をあげると、そこにはピンポン玉以上、野球ボール未満のけっこうでっかい、コガネ虫っぽいやつが。
目を凝らして、よーく見ると、カブトムシのメスのよう。それが、アスファルトの上で仰向けになってジタバタしてる。うわー、かなりダメージ与えちゃったわぁ。
責任を感じたオイラは、助けてあげたい気持ちに。でも、どうしたらいいか分からない。昆虫について全然詳しくないからよー。ひっくり返してあげた方がいいのか、近くの土があるところまで運んであげた方がいいのか、水とか飲ませてあげた方がいいのか・・・いろいろ考えた結果、人間があんまりいじらないのが一番良い!という結論に達し、そっくりそのままにして、その場を立ち去りました。
が、帰り道、やっぱり気になってもう一度その虫(暫定カブトムシ)の元へ。
30分以上経過していたけれど、まだその虫は仰向けでジタバタ中。再び、どうすべぇ?と考えるものの、やっぱり同じ意見、いじらない方が良いという結論でそのままにして帰宅。
帰宅後、風呂に入って、一息ついたけれど、やっぱりまだ気になってる。
・・・よし!せめてあいつを、水分補給も出来ないアスファルトの道路から、ちゃんと土や木のあるところまで運んであげよう!!
夜11時。オイラは、テントウムシ捕獲装置の「HARUHIKO」(+ボール)と共に、カブトムシ救出に向かったのでありました。


つづく。